< Asian Men's Qualification for Olympic Games BRAZIL 2016 >

<< リオ・デ・ジャネイロオリンピック男子アジア予選 >>

< 戦 評 >  予選ラウンド  11/14  11/16  11/18  11/20  11/22

          決勝ラウンド  11/25  11/26


11月26日(木)

5,6位戦

日本 38 (14-17, 24-10) 27 サウジアラビア
B3位                 B4位
 
   戦評: 今大会最終戦、4月から積み上げてきたものを全てコートに出そうと臨んだ5〜6位決定戦。相手は
予選リーグ初戦で27-19で勝利したサウジアラビア。
 立ち上がり日本は成田のロング、加藤のポストなどで3-1と好スタート。しかしそこからサウジアラビアのロング、
両サイドに得点を許し8分3-6と5連続失点。相手に流れを渡してしまう。DFで立て直し、そこから日本は信太のカット
インや渡部の連続得点で14分9-9の同点に追いつく。一気に流れを手繰り寄せたかにみられたが、退場者を立て
続けに出す間に失点を許し前半を14-17で折り返す。
 ハーフタイムにもう一度戦術の徹底を図り最後の30分に入る。後半立ち上がりペースをつかんだのは日本。GK木村の
好セーブから元木の連続得点や信太のカットインなどで6分20-19と逆転に成功。勢いに乗る日本は植垣の連続速攻、
成田の豪快なカットイン、小室のポストなどで終盤まで着実に加点。38-27で逆転勝利をおさめた。チームとして目指す
べきハンドボールを後半30分間、選手は見事にコート上に示してくれた。市原団長も素晴らしいゲームであったと選手を
労った。五輪という目標を失うも最後までチームとして戦い抜き、成長し続けた日本。4月から色々なことがあったがチーム
としてそれを乗り越え、個人としてもしっかり成長し続けた選手たち。この思いが次なるステージで実ることを願いたい。
  
  
 
  個人得点:元木:8点、信太:7点、渡部:6点、植垣・成田:4点、石戸・加藤・山田:2点、高智・宮ア・小室:1点

11月25日(水)

 5−8位戦

日本 40 (17-10, 23-14) 24 中国
B3位                A4位
 
   戦評: 五輪への道は閉ざされたが日本代表としての責任を果たすべく一つでも順位を上げることを誓い試合に挑む。
固さが見られた前半立ち上がり中国に簡単な失点を許し0-3とリードされる。高智のロング、渡部のサイドで落ち着きを
取り戻した日本はその後も信太の連続得点、成田のサイドなどで19分11-8と逆転。今大会初出場のGK久保が好守を
見せ、中国退場の間に石戸、宮崎の速攻で着実に加点。17-10で前半を折り返す。
 後半に入っても日本の勢いは衰えず、信太の二連取、元木、山田のサイドなどで20分32-17とリード。最後まで攻撃の
手を緩めず濱口のロングや森のポストなどで40-23と中国を圧倒した。

  
 
  個人得点:石戸:7点、信太:6点、渡部・成田:5点、宮ア・元木:4点、高智・加藤:2点、濱口・森・小室・植垣・山田:1点

11月22日(日)

グループB

日本 42 (19- 9, 23- 6) 15 ウズベキスタン
3勝2敗               5敗
 
   戦評:予選リーグ最終戦。勝ち方にもこだわって戦うことを確認しゲームに臨む。
立ち上がり植垣の鋭いミドルで先制。ウズベキスタンも左利きエースのロングで応戦するも地力に勝る日本は
高智、渡部の速攻や信太のロングなど多彩な攻撃で圧倒し15分12ー5と突き放す。その後も攻撃の手を緩めず
速攻から宮崎のサイド、ポスト森が加点し19-9で折り返す。
 ハーフタイムでシンプルなことを徹底し後半に入る。山田のロングを皮切りに植垣のカットイン、信太のロングで
一気にリードを広げる。終盤、加藤のポスト、元木や石戸の速攻で加点し42-15で圧勝した。
  
 
  個人得点:信太:7点、植垣・元木:6点、石戸:5点、高智・渡部:4点、成田:3点、千々波・山田:2点、
      加藤・宮ア・森:1点

11月20日(金)

グループB

日本 35 (18-15, 17-12) 27 オマーン
2勝2敗                1勝3敗
 
   戦評:イラン戦を落とし、自力での予選リーグ突破は不可能になった日本。しかしながらサウジ対イラン戦でサウジが
勝利し、予選リーグ残り2試合を日本が連勝すれば準決勝進出となる様相。日本人の誇りにかけて代表チーム、代表
選手としての責任を全うすることを誓い合いゲームに挑む。
 試合開始直後オマーンのポストに先制を許すもクイックスタートから渡部が応戦。一進一退の攻防が続き12分6-6の
接戦となる。先に抜け出したのは日本。GK甲斐の好守から植垣の連続速攻、今大会好調の渡部のサイドなどで加点。
高智の渾身のロングも決まり23分で15-12と3点差をつける。前半終盤日本は不用意な退場者を出しピンチを招くが数的
不利な場面で宮崎の逆スピン、ミドルでしのぎ、18-15と3点差をつけ折り返す。
 ハーフタイムで相手ポストの動きを封じることを確認。後半立ち上がりミスからの速攻を許し6分、21-20と1点差に詰め
寄られる。その後相手退場の間に元木のロング、信太から植垣へのスカイプレー、成田の連続得点やGK甲斐の好守も
あり15分29-22と一気に流れをつかむ。その後も残り時間と点差を考え慎重な試合運びに徹し、終盤に今大会初出場の
山田のミドルも決まり、GK木村が好セーブを連発し35-27と8点差をつけ勝利した。
 市原団長からも「人事を尽くして天命を待つ」という檄をもらいチーム一丸となって最後まで戦い抜く覚悟である。

  
 
  個人得点:渡部:9点、植垣:7点、成田:5点、高智・宮ア:3点、元木:2点、
       濱口・石戸・小室・千々波・山田・信太:1点

11月18日(水)

グループB

日本 27 (15-14, 12-17) 31 イラン
1勝2敗                3勝
 
   戦評:自力での予選リーグ突破に向け負けられない日本。やるべきことに徹して試合に臨むことを確認しゲームに入る。
立ち上がり固さの見られる日本は単調な攻撃からイランの速攻にあい0-2と先行を許す。徐々にリズムを取り戻した日本は
高智のロング、信太のステップシュート、渡部の速攻などで10分5-4と逆転。以降、一進一退の攻防が続き2点リードを奪う
ものの流れを引き寄せる3点差がつけられない。途中出場の宮崎のミドルやカットイン等で先行するも相手エースのパワフル
なロングシュートを守り切れず15-14の1点リードで折り返す。ハーフタイムに戦術の徹底を図り後半に入る。
 後半、イランの不用意な退場時、数的優位な状況でイージーミスを連発。突き放したい時間帯を自ら失い流れに乗れない。
それでも石戸のミドルや渡部の速攻、GK甲斐のファインセーブで粘り、残り10分23-23と同点。勝負所の時間帯、相手エース
のロングやゲームメーカーのカットインで失点し、攻撃ではノーマークシュートを阻止され27分で24-29と5点差をつけられる。
終盤、宮崎の速攻などで意地をみせるも27-31でゲーム終了。自力での準決勝進出を断たれた。

しかしながら日本がオマーン、ウズベキスタンに連勝し、サウジアラビアがイランに勝てば準決勝進出の可能性は残る。
下を向くことなく日本人の誇りにかけ、最後まで諦めずに戦い、日本ハンドボールに関わる全ての方々の代表という責任を
果たすべくチーム一丸となって戦い抜きたい。 
  
 
  個人得点:渡部:10点、宮ア・信太:6点、石戸:2点、高智・植垣・成田:1点

  

11月16日(月)

グループB

日本 19 ( 9-16, 10-20) 36 カタール
1勝1敗                2勝
 
   戦評: 予選リーグ第2戦は今年2月に行われた男子世界選手権2位に躍進した地元カタール。16人中14人が
帰化選手と、分厚い選手層を誇る。
 立ち上がり日本は作戦通り元木のカットインで先制。DFの動きも良く、GK甲斐のファインセーブもあり7分2-2と互角の
展開。そこから日本は速攻チャンスをものにできず、逆にカタール左腕エースの3連打を許し3-7とリードされる。タイム
アウトで立て直しを図りたい日本であったが相手のポストプレーに苦しめられ点差を徐々に開けられる。途中出場の宮崎
のミドル、濱口の速攻で得点するものの、9-16の7点ビハインドで前半を折り返す。
 ハーフタイムでDF、OFともにターゲットを再確認し後半に挑む。後半立ち上がり渡部のサイド、高智のロングで加点するが
相手の攻撃を食い止めることができない。シュートチャンスを作るも相手GKの好守に苦しめられる。ミスの重なる間に着実に
得点を重ねられ23分17-30と大差がつく。予選リーグということもあり点差を少しでも縮めておきたい日本であったが焦りから
ミスを連発し、相手攻撃陣に簡単な失点を許し19-36という屈辱を味わうこととなった。
 次戦から予選リーグ突破に向け一敗も許されない状況に追い込まれたが、心を1つに一致団結し前を向いて戦いたい。
  
 
  個人得点:渡部:8点、植垣:3点、宮ア・元木:2点、濱口・高智・森・信太:1点

  

11月14日(土)

 グループB

日本 27 (16-13, 11- 6) 19 サウジアラビア
1勝               1敗
 
   戦評:日本ハンドボール界の期待を背負い岩本監督就任後わずか7ヶ月という短い強化期間で迎えた
五輪予選初戦。4度目の五輪予選を迎えた宮崎、初の五輪予選を戦う若手選手が融合し魂を込めて
試合に臨む。
 立ち上がり固さの見られる日本。シュートチャンスを作るも相手GKの好守に阻まれ1-3と追う展開に。
DFラインを修正し、徐々にリズムを取り戻した日本は成田、高智の速攻、信太、植垣のミドルシュートで
15分、8ー8の同点に追いつく。ここから突き放したい日本は、森のポスト、宮崎のロングシュート等で22分
12-10と2点リードを奪う。前半終盤もGK甲斐をを中心にDFからの速攻で得点を重ね16-13と3点差をつけ
て折り返す。
 ハーフタイムでDFラインの徹底とOFでの攻撃ポイントを修正し後半に入る。後半立ち上がりこの試合好調
のキャプテン信太がハードプレーによるレッドカードを取られ失格となるも、加藤、成田を中心に相手攻撃を
しのぎ、GK木村も、好セーブを連発し、渡部の速攻などで12分、21-16と勢いを増す。その後も元木の7mや
ミドルシュート、宮崎の効果的なミドルやアシストパスもあり着実に加点する。途中出場の石戸も得意のカット
インプレーも決まり27-19で難敵サウジアラビアを撃破した。
 若いチームだけに初戦を突破することで勢いがついた。次戦は世界選手権2位のカタール。今ある力を思う
存分にぶつけ勝負に挑みたい。
  
 
  個人得点:宮ア・渡部・森:4点、高智・植垣:3点、石戸・信太・元木:2点、加藤・笠原・成田:1点

  

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