< 13th Asian Women's Junior Handball Championship >

(Qualification for Women's Junior World Championship , Russia 2016)

<<第13回女子ジュニアアジア選手権 >>

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8月14日(金)

日本 29 (17-14, 12-16) 30 韓国
4勝1敗                5勝
 
     戦評: 最終戦は4戦全勝同士の対戦。
日本のスタートメンバーは左サイド團、左45°河原畑、センター斗米、右45°高杉、右サイド藤田、ポスト青、GK中野。
防御では斗米に代わって眞方。
今大会、これまで韓国は常に3:2:1防御で攻撃のミスを誘い、速攻で大量得点をしている。日本に対しても韓国は3:2:1
防御でスタート。先制点は日本。河原畑が豪快にミドルシュートを打ち込んだ。その後、日本はシュートチャンスを作るが
決めきることができず、韓国がポストシュート、速攻、右45°の長身エースPark Junheeのロングシュートで3連取。勢いに
乗る韓国に、藤田、團らサイド陣の速攻で3−4と離されずについていく。韓国に対して、ライン際を厚く守り、ディスタンス
シュートを打たせて守りたい日本だが、右45°Park Junheeのロングシュートを止めることができない。前半15分まで、
日本はダブルポストに移行して韓国のマークミスを誘いながら河原畑、斗米のミドルシュート、藤田のカットインシュートなど
で9−8。韓国はタイムアウトを請求し、3:2:1防御から6:0防御に切り替えた。タイムアウト後、韓国が7mスローを獲得すると、
GK岩見がナイスセーブ。慌てた韓国のミスを眞方が速攻に繋げて11−9。そこから点の取り合いが続くが、ラスト2分、斗米が
中央からカットインシュート、続いて、藤田が相手の退場を誘うプレーで7mを獲得、その7mスローを青が決め、最後に、
眞方が防御に隙をついて右45°からミドルシュートで3連取。前半17−14と日本が3点リードで折り返した。
 後半は眞方が右45°、高杉がポストに。後半開始10分まで日本は眞方のミドルシュート1点のみ。その間、韓国はPark Junhee、
Hur Youjinのディスタンスシュートで得点し、9分には韓国が逆転。悪い流れが続いた日本だが、10分以降は、斗米のゲームメイク
から藤田のカットイン、河原畑、斗米らのミドル、團の速攻で点差を離されることなく粘り強くついていく。20分過ぎ、藤田が再び
相手の退場を誘い7mスローを獲得。青が決めて24−25。日本にとって数的有利の絶好のチャンスだったが、韓国のポスト
Gim Boeunに得点され24−26。日本はシュートチャンスを作るものの決めきることができない。そして、韓国の左45°Hur Youjinに
ミドルシュートを打ち込まれラスト5分で24−27。諦めない日本。眞方が獲得した7mスローを青が決めると、河原畑がミドルシュートを
決めて26−27。ここで韓国がタイムアウトを請求。その後、ポストGim Boeunに決められて26−28。すかさず、河原畑が割って入って
相手の退場を誘い、7mスローを獲得。青が決めて再び1点差、27−28。残り時間は2分。防御で粘った日本だが、Kim Dayoungに
押し込まれて27−29。残り1分10秒で日本はタイムアウトを要求。数的有利の状況で、サイドから團が決めて28−29、残り50秒。
浮き足立つ韓国にミスが出たところで速攻に向かった日本だったが、審判はフリースローの判定。左サイドから韓国が得点し28−30。
すぐに、河原畑がカットインで1点差に戻す。残り15秒。センターライン付近で韓国を守り、ボールを奪った日本だったがタイムアップ
の笛が鳴り、29−30で韓国に惜敗した。 

  個人得点:河原畑:7点、團・青:5点、藤田・斗米・眞方:4点
   

8月13日(木)

日本 39 (25-13, 14- 6) 19 ウズベキスタン
4勝                  1勝4敗
 
     戦評: 4試合目はウズベキスタンとの対戦。日本のスタートは、左サイド團、左45°河原畑、センター斗米、
右45°高杉、右サイド藤田、ポスト青、GK中野。防御では斗米に代わって眞方がウズベキスタンの左45°Erkinovaを
守る。ウズベキスタンのスローオフから試合開始。ウズベキスタンのミスから團が速攻で7mスローを獲得。青が決めて
日本が先制得点。対するウズベキスタンは得点源の右45°Abdulhamidovaがカットインから得点。ウズベキスタンが
河原畑に対して前へ出て守ろうとするのに対して、広くなった中央のスペースを斗米がカットインから得点。防御ではGK
中野がサイドやカットインシュートを好セーブし、團、高杉、藤田らが速攻につなげた。ウズベキスタンはErkinova、
Abdulhamidovaらバックコートプレーヤーがカットインやミドルシュートで得点するがミスを抑えることができない。相手の
ミスを確実に速攻に繋げ、セットオフェンスではサイド團、センター斗米らの活躍で日本が12−8とリード。15分、ウズベキ
スタンがタイムアウトを請求。タイムアウト後も團が速攻で2連取。前半の残り10分間、藤田、團、眞方らが速攻で一気に
畳み掛け、25−13で前半を終了した。
 後半は、ポストに高杉、右45°に澤井が入る。後半に入り、低めの3:2:1防御を仕掛けるウズベキスタン。右45°澤井が
防御の間からミドルシュート決めると、團が速攻、河原畑がカットイン、眞方が速攻で4連取。後半に入り、ミスが目立つ
ウズベキスタン。後半16分にウズベキスタンはタイムアウトを申請するが、ミスを減らすことができない。その後、日本は
左45°本間のカットイン、登川のミドルで得点。さらに、斗米、登川らが相手の退場を誘い、一時は6対4の状況に。終始、
相手のミスを速攻に繋げた日本は、最終スコア39−19で勝利を収めた。 

  個人得点:團:10点、眞方:7点、河原畑・斗米:5点、藤田・高杉:3点、青:2点、山口・本間・澤井・登川:1点 
   

8月10日(月)

日本 31 (15-16, 16-10) 26 カザフスタン
3勝                  1勝1敗
 
    戦評: 第3試合目は地元カザフスタンとの対戦。日本のスタートは、左サイド團、左45°河原畑、センター斗米、
右45°高杉、右サイド藤田、ポスト青、GK神谷。カザフスタンはフル代表を経験している大型ポストAbdikhamit、
シュート力・突破力ともに非常に優れている左45°Khardinaそして右45°Abildaらが攻撃の中心。防御では長身
プレーヤーをトップに据えた5:1防御。先制点は日本。相手のミスを團が速攻につなげた。続いて、河原畑がカット
インで7mスローを2本獲得。それらを青、藤田が決める。神谷と交代したGK中野がカザフスタンの絶好の得点チャンス
に好セーブを連発。それを伊地知が速攻に繋げる。また、斗米のゲームメイクから團、藤田らがサイドから得点。前半
10分5−4で日本がリード。バランスよく点をとる日本に対し、カザフスタンはエースKhardinaで4得点。15分過ぎから河原畑
がミドルシュート、カットインで3連続得点。11−8と日本がリードした19分にカザフスタンがタイムアウトを請求。タイム
アウト後、日本はエースKhardinaにマンツーマンを仕掛けるが、Abildaの1対1から防御が崩され、23分には13−13の同点。
日本は藤田のサイドシュートで得点するものの、カザフスタンAbilda の活躍で24分に13−14と逆転される。その後、日本は
藤田のサイドシュート、青のポストシュートで15−15と同点にするものの、前半終了2秒前にエースKhardinaにディスタンス
シュートを決められ、前半を15−16で終える。
 後半、日本は常時カザフスタンのエースKhardinaにマンツーマン防御を仕掛ける。カザフスタンは大型ポストAbdikhamitを
利用しようとするが、青、伊地知らがポストにボールを入れさせない。そして、GK中野の好セーブから伊地知、藤田らが速攻
で得点。開始3分で18−17と逆転する。そこから、カザフスタンはAbildaが1対1から連続得点。7分、カザフスタンの絶好の得点
チャンスを中野が再び好セーブ。中野はこの日、ポストやサイドといった6m付近のシュート阻止率44%の大活躍。中野の活躍
により波に乗った日本は、河原畑のミドルシュート、團のサイドシュート、高杉の速攻で連続得点。22−19と3点差までリードを
広げた。しかし、この後、日本は積極的にシュートを狙いにいくものの、チャージングなどのミスが連続。その間に、大型ポスト
Abdikhamit、エースKhardinaに得点され、22−21と1点差まで詰め寄られる。しかし、ここから斗米が落ち着いてゲームメイク。
河原畑が獲得した7mスローを藤田が決めると、高杉がカットインシュート、河原畑がミドルシュート、藤田、團らがサイドから
決め29−23と一気に点差を広げた。防御ではカザフスタンのシュートをGK中野が再三跳ね返し、得点を許さなかった。最終
スコア31−26でカザフスタンに勝利を収めた。

 
  個人得点:藤田:10点、團・河原畑:6点、高杉・伊地知:3点、青:2点、三橋:1点
     

8月8日(土)

日本 33 (17-12, 16-13) 25 中国
2勝                  1勝1敗
 
    戦評: 2試合目は高身長の中国との対戦。日本のスタートメンバーは、左サイド團、左45°河原畑、センター斗米、
右45°高杉、右サイド藤田、ポスト青、GK神谷、ディフェンスでは斗米に代わって伊地知が中央を守る。試合序盤、
ディフェンスで動きのよい日本。中国にシュートチャンスを与えない。相手のミスが出たところを團が速攻で7mスローを
獲得。青が落ち着いて7mスローを決めると、伊地知が速攻で得点、團が再び7mスローを獲得。セットオフェンスでは
中国の3:2:1防御に対して斗米のゲームメイクからポスト青、團のサイド、河原畑のミドルなど連続得点。開始10分、
日本ペースを止めようと中国がタイムアウトをとる。しかしながら、その後も日本の勢いは止まらず、中国のミスから
伊地知が速攻で2点連取。接触が非常に荒い中国に対し、伊地知の相手を退場させる好プレーで日本は数的有利の
時間帯を迎える。その時間帯に、團が連続得点、一気に点差を広げた。20分以降、中国はエース15番を中心とした
強い個人技で加点、日本はポストを利用した攻めでバランスよく得点を重ね、前半を17-12で終えた。
 後半に入ると、ディフェンスで高杉が相手のミスを誘発し、自ら速攻で2点連取。よいスタートを切ったかと思われたが、
その後、セットオフェンスでのミスが続く。浮き足立った日本。ディフェンスでは、前に詰め遅れて中国にディスタンス
シュートを連続で決められる。点差が3点につめられた8分、日本がタイムアウトを請求。その後、河原畑がミドルシュートを
決め、悪い流れを断ち切る。落ち着きを取り戻した日本は中国のエース15番にマークを集中させ、15番に得点を許さない。
オフェンスではポスト青、斗米、河原畑らが相手の退場を誘い、日本にとって数的有利な時間帯が続く。青はこの日、7本の
7mをすべて決める大活躍。数的不利の状況で攻め手のない中国はタイムアウトを請求するも修正できず、15分以降加点
できない。一方、日本は中国のミスを伊地知、藤田らが速攻につなげ中国を引き離した。最終スコア33-25で中国に勝利した。

 
  個人得点:青:10点、團・伊地知:7点、藤田・高杉・河原畑:3点
     

8月7日(金)

日本 35 (15-12, 20- 9) 21 イラン
1勝                  2敗
 
    戦評: イランとの緒戦。日本は、左サイド團、左45°河原畑、センター斗米、右45°高杉、右サイド藤田、ポスト青でスタート。
ディフェンスでは伊地知が斗米に代わってセンターバックに入った。序盤は硬さの見える日本。開始早々、7m、サイド、速攻など
シュートチャンスを連続でつくるものの、シュートミスが続いた。前半5分、高杉のミドルシュートを皮切りに、河原畑、再び高杉の
ミドルシュートで連続得点。また、相手のミスを、伊地知、青、團、藤田らが速攻につなげ、15分には10-4とリードを広げた。その
後、日本はセットオフェンスでシュートミスが続く。一方、イランはエースAfshariのミドルシュート、サイドChahardangiの活躍、さらに
ゴール付近のリバウンドボールを得点につなげた。前半のスコアは15-12、日本がイランに追い上げられて終了した。
 後半、日本は防御で相手のミスを誘い、伊地知、河原畑らが速攻で連続得点。GK神谷の好セーブもあり、21-13と点差を広げた。
後半10分まで得点できないイランは、中央ディフェンダー伊地知、青らの退場時に追い上げるものの、その後はプレッシャーの
かかった状況でディスタンスシュートを打たせられる展開に。「守って速攻」のリズムが出た日本は、團、伊地知、河原畑らの速攻で
加点。セットオフェンスでは、左45°に青が入り、ミドルシュートで得点。さらに、残り10分、エースを守りに入ったディフェンダー三橋の
活躍で、イランにシュートチャンスを与えることなく、最終スコア35-21で勝利を収めた。

 
  個人得点:伊地知:9点、河原畑:7点、團・青:5点、高杉:3点、藤田:2点、三橋・斗米・眞方・登川:1点
     

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