< 17th Asian Men's Handball Championship >

(Qualification for Men's World Championship , France 2017)

<<第17回男子アジア選手権 >>

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1月28日(木)

 準決勝   日本 25 (12- 7, 13- 9) 16 サウジアラビア
A2位               B2位
  
  戦評:  オルテガ監督、アジア選手権6戦目、最終試合となるサウジアラビアとの3位決定戦、前半日本は、
左サイドに土井、左バックに銘苅、センターに植垣、右バックに高智、右サイドに渡部、ポストに小室、GK木村の
布陣でスタート。前半立上がり日本は、警戒していたサウジアラビアNO57にミドルシュートを許し先制点を
奪われるが、日本はその得点後のクイックスタートで成田が決め、すぐに追いつく、その後は、サウジアラビアに
先行される展開が続くが日本も得点を取られれば取り返す、一進一退の展開で試合が進む、日本は23分過ぎ
徳田が獲得した7Mを銘苅が決め、またディフェンスで粘り、相手ミスを成田が速攻で決め連続得点を日本が奪い、
前半を12−7の5点差で折り返す。
 後半の日本はディフェンスで足が動きしっかりとした守りから速攻につなげ得点を奪い、セットオフェンスでも
渡部のサイドシュートなどを含め一気に5連続得点を奪いリードを広げる。その後も日本は、GK木村を中心に
ディフェンスで粘りつよく守り、サウジアラビアに連続得点を許すことなく試合は進み、15分過ぎには代わって
入った笠原のサイドシュート、徳田のカットインなどを含め得点を奪い最終的には25−16の9点差で勝利し、
今大会3位で終了する。
 今大会は、初戦の韓国戦の勝利、また最終戦の勝利も成長したディフェンスが非常に機能した結果であると
言える。                

             
   個人得点:植垣・銘苅・土井:4点、成田:3点、小室・徳田・東江:2点、高智・加藤・渡部・笠原:1点

 

1月26日(火)

 準決勝   日本 23 (10-15, 13-14) 29 バーレーン
A2位               B1位
  
  戦評:  オルテガ監督、アジア選手権5戦目、セミファイナル、地元バーレーンとの試合。前半日本は、左サイドに
土井、左バックに信太、センターに東江、右バックに高智、右サイドに渡部、ポストに加藤、GK甲斐の布陣でスタート。
立上がり日本は、警戒していたバーレーンNO99にミドルシュートを決められ先制点を許す。日本は、攻撃でボールを
大きく展開しバーレーンDFを揺さぶる形で攻撃を展開し、加藤のポストシュート、高智のポジションチェンジしてからの
サイドシュート、渡部の7MT、速攻からのシュートと得点を重ねるが、バーレーンも攻撃で中心のNO99からの展開で
ミドルシュートで得点をあげる。前半の15分過ぎには、日本が得たノーマークシュートを決めきれず、逆にバーレーン
に速攻を許す展開となり試合の流れが徐々にバーレーンに傾く。日本は早い段階でタイムアウトを請求し立て直しを
はかるが、日本が攻撃での焦りからか、シュートミス、テクニカルミスが連続し、そのボールをバーレーンが連続速攻で
得点し完全に流れがバーレーンペースとなる。日本はここで2回目のタイムアウトを請求し、再度チームに攻撃での徹
底を指示するが、攻撃がうまく展開できずノーマークができず、得点が奪えないまま試合が進み、前半を10-15の5点
リードされて折り返す。
 後半開始には銘苅のカットインで得点を奪いリズムに乗りたい日本だが攻撃でノーマークをつくるが、バーレーンGKに
阻止され、ゴールポストにあたるなどし得点を奪えない、それでも日本はDFで粘りを見せ、4点差以上の得点差に広げら
れることなく、後半20分に日本はタイムアウトを請求し最後の10分に集中する。タイムアウト後、土井の速攻で日本は
得点を奪うが、バーレーンも日本のパスミスを速攻に繋ぎ、セットオフェンスで確実にノーマークシュートを決め追加点を
奪い、後半残り3分には21-28の7点差となる。日本も最後まで粘りを見せたが29-23の6点差で試合終了となる。


             
   個人得点:渡部・土井:4点、高智・植垣・徳田:3点、加藤・成田・銘苅:2点

 

1月24日(日)

 Aグループ 日本 24 (11- 6, 13- 9) 15 シリア
3勝1敗             4敗
  
  戦評:  オルテガ監督、アジア選手権4戦目、予選Aグループ最終戦のシリアとの試合。前半日本は、左サイドに
植垣、左バックに信太、センターに東江、右バックに徳田、右サイドに元木、ポストに加藤、GK木村の布陣でスタート。
立上がり日本はノーマークをつくるが、シリアGKに阻止され攻撃のリズムがつかめない、攻撃でリズムをつかめない
が、守りでは、日本はGK木村を中心にDFでしっかり守り、シリアにも得点を許さない。日本は4分過ぎから銘苅の
7MT、元木のリバンドを奪ってのシュート、小室、東江と4連続得点で日本が先に流れを掴む。その後、日本は攻撃
で連続ミスをし思うように得点を奪うことができず時間が過ぎていく、シリアも17分過ぎからミドルシュートを中心に攻め
を展開し、得点を奪い、前半を11-6の5点差で折り返す。
  後半も日本は、シュートミス、テクニカルミスで、なかなか攻撃でリズムがつかめず得点を重ねることができない。
シリアも日本のDFを攻めあぐね、お互いに得点を奪うことができず試合が進む、後半6分過ぎから日本は、徳田、
植垣、加藤、信太と連続得点を奪い10分には17-8と一気に攻撃を仕掛け9点差とする。シリアもタイムアウトを
申請し流れを変えようとするが、日本の守りを攻略できず、20分には24-12とこの試合最大の12点差とする。
後半の10分の日本の攻撃は、再びシュートミス、テクニカルミスを繰り返し、シリアに速攻などを含め3連続得点を
許し、日本は後半の10分間得点を奪えないまま試合終了となる。最終得点は24-15の9点差で日本は勝利し、
予選Aグループ2位となりセミファイナル進出を決めるとともに、世界選手権出場権も獲得する。

            
   個人得点:信太:5点、銘苅:4点、徳田・東江:3点、加藤・小室・植垣:2点、高智・渡部・元木:1点
 

 

1月22日(金)

 Aグループ 日本 29 (16-11, 13-13) 24 オマーン
2勝1敗              1勝3敗
  
  戦評:  オルテガ監督、アジア選手権3戦目、オマーンとの試合。前半日本は、左サイドに土井、左バックに信太、
センターに植垣、右バックに高智、右サイドに渡部、ポストに加藤、GK甲斐の布陣でスタート。立上がり固さが見える
日本、オマーンに先制点を許すが、銘苅の7MTで日本も先制点を挙げる、しかしセットオフェンスでオマーンDF5?1
を日本はうまく攻めることができず、その間にオマーンに連続得点を許しリズムはオマーンペースで進むかと思われた
が、5分過ぎ高智がミドル、カットインと連続得点を決め流れをオマーンに渡さず、お互いに一進一退の攻防で試合が
進む、日本は得点が思うように取れない時間帯でも粘り強く、戦術的にオマーンを守り、オマーンに得点を許さない。
15分過ぎ日本は、GK甲斐を中心にDFで粘りを見せたことで攻撃にもリズムが生まれ、信太、高智、東江、小室の
4連続得点で12-7と一気にオマーンを突き放す、25分あたりからオマーンのエースNO66に3連取されるが、日本も
高智に代わり入った徳田がスピードを活かしたプレーで得点を挙げ、ベテラン銘苅、植垣と前半終盤も連続得点を
奪い返し、16-11の5点差で前半を折り返す。
 後半立上がり、キャプテン信太が豪快なミドルシュートを決め後半も先行し得点を奪っていき、後半15分にはこの試合
最大得点さの22-14の8点差とする。オマーンもタイムアウトを請求しチームを立て直し、残りの15分にかける、タイム
アウト後、日本のミスからオマーンの速攻、またNO66の2次速攻からのミドルシュートとオマーンに勢いを与えてしまう。
日本はシュートまではいくものの、連続してゴールポストにはね返されたり、キーパーに止められたりとなかなか得点を奪
えず、23分過ぎには最大8点差あった得点差も25-21の4点差となり、オマーンも勢いを増して攻撃を仕掛けてくる。日本
はタイムアウトを請求、タイムアウトで戦術の確認とゲーム運びを確認し残り7分の戦いとなる。タイムアウト後、オマーンの
ミスを成田が速攻で決め、また守ってもGK甲斐のセーブからセットオフェンスで渡部、高智が3連続得点で再び7点差と
オマーンを突き放す。その後オマーンも最後の力を振り絞り得点を奪うが、最終的には29-24の5点差でオマーンに勝利し、
日本は、グループA対戦成績を2勝1敗としグループ2位をキープする。

           
   個人得点:高智:5点、渡部・信太・銘苅:4点、徳田:3点、植垣・東江・土井:2点、加藤・小室・成田:1点

 

1月20日(水)

 Aグループ 日本 24 (12-15, 12-14) 29 カタール
1勝1敗              3勝
  
  戦評:  オルテガ監督、公式戦初采配となる第17回アジア選手権2戦目、世界選手権2位、アジアチャンピオンの
カタールとの試合。前半日本は、左サイドに土井、左バックに銘苅、センターに東江、右バックに高智、右サイドに元木、
ポストに加藤、GK甲斐の布陣でスタート。立上がり固さが見える日本ではあったが、3分過ぎにベテラン銘苅のゴールを
皮切りにDF、OF共にカタール対策で作戦を立ててきたことが機能し、カタールが攻めきれない場面で、土井の速攻、
クイックスタートで連続得点を奪い、15分過ぎには6-6となる。その後、日本はシュートミスから速攻を決められカタール
に得点を許すものの、日本も粘り強く攻め、また銘苅のミドルシュート、7MTと得点を重ね、23分までは一進一退の攻防
を続け11-11と同点になる。前半の後半でカタールに退場者がで、流れが日本に来たかと思われたが、カタールもGKを
中心に必死に守り、日本に得点を許さない。前半終了時点で、12-15の3点差で折り返す。
 後半立上がりも数的有利な状態でのスタートであったが得点をすることができず、この間にカタールはエースのカポーテ
がフリースローから力強いロングシュートを決め得点を重ね、徐々にカタールが試合の主導権を握り流れを引き寄せる。
日本は、メンバーを入れ替え残り15分に挑む、16分過ぎには徳田がミドルシュート、カットインと連続得点をあげ日本も
勢いを取り戻す、その後も笠原のサイドシュート、成田の速攻で連続得点をあげ20分過ぎには21-23と2点差まで追い
つき自分たちの力で流れを引き寄せる。ここでカタールも流れが日本に傾いたかと思うとすぐさまタイムアウトをとり指示を
与える。後半の残り10分の攻防、日本も総力戦で戦い、銘苅、徳田のミドルシュートで得点を重ね、DFでも粘りに粘って
守るもののパッシブプレー寸前でのフリースローから3m離れた状態で、DFを抑えられロングシュートを許す形でカタールも
得点を重ねる。日本はカタールに積極的に連続攻撃をかけることでカタールに退場者がで、数的有利な場面を作るが攻撃
が成功せず最終的には24-29の5点差で試合終了となる。善戦はし、多くの得るものもあった試合だったが、課題も残る
試合であった。
          
   個人得点:高智・銘苅・土井:5点、徳田:3点、成田:2点、加藤・渡部・笠原・植垣:1点

 

1月16日(土)

 Aグループ 日本 31 (14-10, 17-15) 25 韓国
1勝               1敗
  
  戦評:  オルテガ監督、公式戦初采配となる第17回アジア選手権初戦、宿敵韓国との試合。
  前半日本は、左サイドに土井、左バックに信太、センターに植垣、右バックに徳田、右サイドに渡部、ポストに加藤、
GK甲斐の布陣でスタート。立上がりから日本は、新たな戦術であるDFの動きで、相手韓国に有利な条件で攻撃をさせず、
ミスを誘発したり、悪い条件でシュートを打たせて確実に守りからリズムをつかむ。前半の日本の攻撃は、セットOFで
じっくりとボールをキープし、動きとパスを止めることなく連続攻撃をしかけ、確実にノーマークを作り得点を重ねていく。
苦しい場面でも、サイドの渡部が回り込んでミドルシュートを決めたり、サイドの深いところからシュートを決めたりと大活躍。
また確実に得た7MTをベテランの銘苅が確実に決め、徐々に日本ペース試合が進む。前半の後半は、植垣に代わって
入った新ゲームメーカーの東江が連続得点をあげ、日本が4点差で前半を折り返す。
  後半立ち上がり、キャプテン信太の強烈なミドルシュートで5点差とし、DFでは前半以上に動きのある積極的なDFを展開し、
韓国にいい位置で攻撃をさせない。その間に渡部、銘苅、高智、加藤の連続得点で一気に19-11の8点差とする有利な
展開に。その後は韓国に得点は許すが、連続得点を許すことなく、粘り強く攻撃を展開しノーマークを作り確実に得点を重ねた。
そして後半18分にはこの試合最大の10点差がつく。しかし19分過ぎから、日本のシュートミスから韓国に連続速攻、ミドル
シュートをきめられ、この試合初めて5連続得点を許す。22分過ぎには26-21の5点差まで追い上げられるものの、日本は
タイムアウトを取り、メンバーを交代させ、後半の後半にのぞんだ。タイムアウト後、高智、渡部の連続得点で韓国に移りそうな
ペースを自分たちの手で引き寄せた。26分過ぎには、この試合の勝利を決定的にする土井のシュートで試合が決まり、最終
的には31-25の6点差で、今大会初戦の韓国に勝利した。日本の勝利はDFでの粘り強い守り、その中心である成田、小室の
献身的な守りが光った。
          
   個人得点:渡部:8点、銘苅:5点、高智・植垣・徳田・東江・土井:3点、加藤:2点、信太:1点

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