< 22nd World University Handball Championship >

<< 第22回世界学生選手権 >>

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8月10日(日)

 女子5-6位戦  日本 17 ( 9-19, 10-12) 31 スペイン
A2位                  B2位
 
戦評
 大会最終日、日本は5位−6位をかけて、スペインと戦った。日本は出だし、諸岡のスピードあふれるカットインで先制した。
対するスペインは、確実にポスト、サイドにノーマークを作るが、GK網谷の好セーブに阻まれなかなか得点できない。しかし、
素早いパスワークで日本のDFを揺さぶり、4分過ぎ最初の得点を奪うと、続けざまにポスト、ディスタンスと連続得点をあげる。
逆に日本は攻撃でテクニカルミスが続きリズムがつかめないまま前半を19−9と大きく水をあけられる。
 後半に入っても相手の攻撃のスピードに押され、DFの間を突破され失点が続き、点差を広げられる。結局最後までDFが
修正できず31対17の大差で敗れ6位に終わった。
 日本は連戦が続き体力的な面で弱さが見られたこと、GKも含めより積極的なDFで相手の連続攻撃を防ぐシステムや攻撃では
より確率の高いシュート力、ポストの使い方など沢山の今後の課題が見つかった。


 

個人得点  諸岡:5点、河田・安倍:3点、多田・川畑:2点、加藤・森本:1点
 

8月9日(土)

 女子5-8位戦  日本 36 (16- 8, 20-10) 18 メキシコ
A2位                  A3位
 
戦評
 この試合に勝利すると5位−6位決定戦に進む可能性のある試合、相手は予選リーグで敗れたメキシコとの1戦で
あった。前の試合DFラインを上げ過ぎて、ポスト、カットインの失点が多かった反省を活かし、やや低めのDFラインで守る
システムに変更して望んだ。
試合序盤は速攻、カットインなどのシュートミスで得点を奪えない状態が続いた。相手もGK網谷にノーマークシュートを
阻まれなかなか得点に至らない。日本は安倍のディスタンスシュートで1点目を上げると、田中の速攻、河田のディス
タンスシュートで連続得点する。一方メキシコは前の試合で成功した強引な突破を封じられ、攻撃のリズムがつかめない。
日本はDFが安定し攻撃のリズムもつかむと、好調の諸岡のサイドシュート、河田の速攻などで点差を広げる。日本は前半を
16−8と8点リードで折り返した。
 後半も立ち上がりから山下のポスト河田のディスタンスシュートなどでリードを広げると、変わって入った永塚のサイド、
竹下のポストなどそれぞれ持ち味を出して得点を重ねる。メキシコもサイドやポストでチャンスを作るが、網谷の好セーブに
ことごとくシュートを阻まれ点差が開く展開となった。最後は36−18の大差で予選リーグのリベンジを果たし、明日最終日の
5位−6位決定戦に望むことになった。明日は強豪スペインとの一戦、チーム一丸となり全力で勝利をつかみ取りたい。

 

個人得点  河田:7点、諸岡:6点、川畑:5点、多田・安倍・田中:4点、永塚・竹下:2点、山下・細江:1点
 

8月8日(金)

 女子準々決勝  日本 25 (11-14, 14-12) 26 ブラジル
A2位                  B4位
 
戦評
 決勝トーナメント初戦、相手は南米の強豪ブラジル、スタートはブラジル10番のポストシュートで初得点、
日本はすぐさま田中のサイドシュートで応戦、その後諸岡の速攻を皮切りに田中、安倍、河田の3連続速攻で
リードを広げる。日本は前半、DFが機能し相手の攻撃に対してプレッシャーを与えミスを誘った。ブラジルは5番
と9番が単発でディスタンスシュートを決めるが、ミスが多く、日本に速攻で押されるケースが目立った。前半を
14−11の3点リードで折り返す。
 後半は日本が7mスローを外すと逆にブラジルが強烈なディスタンスシュートを決め、その後日本が連続ミスで
リズムを崩すと、ブラジルは7連続得点で一気にリードする。日本も諸岡の速攻や河田のディスタンスシュートで
食らいつくが、ここからという場面で日本は退場者を出してしまう。残り5分で3点差をつけられたが、安倍のカット
イン田中の速攻、河田のディスタンスシュートで1点差に追いつき、残り10秒を切りマイボールにするが最後は
時間切れでタイムアップ、26対25で惜しくも勝利をつかむことができなかった。


個人得点  田中:7点、安倍・諸岡:5点、多田:4点、河田・川畑:2点

 
 男子9-11位戦  日本 38 (20-18, 18-18) 36 トルコ
C4位                  B4位
 
戦評
 9-11決定戦2戦目はトルコとの対戦。植垣のミドルで先制した日本は、以降も高い3-3 DFが機能し、内海、山田の
速攻で着実に得点を重ね、序盤からペースをつかむ。対するトルコは20番、22番のパワーを生かしたカットインとミドル
で反撃にでる。日本は相手が退場のチャンスを生かせず13分に一時逆転を許す。踏ん張りたい日本は、ここから
植垣のミドル、子安の速攻などで一気に5連取をあげ、再びリードを奪う。20分過ぎから日本は山田のミドル、トルコ
は22番のロング、8番のポストなどで点を取り合う。25分から日本は小山の速攻などで3連取し、5点差とするも終盤
日本にミスが続き2点差で前半終了。
 後半に入ってもお互い譲らず、1点の取り合いが続く中10分過ぎから日本は子安の速攻を機に、小山、東江の速攻
などで5連取し一気にリードを6点に広げる。しかしそこからトルコも反撃にでる。49番大型左腕のロング、カットインな
どで一気に2点差まで詰め寄られ、日本はタイムアウトを請求。オフェンスシステムの確認をし、植垣の速攻などで
得点を積み重ねる日本。しかし、連戦の疲れからか足が止まってきた日本に対し、トルコも力強いカットインで得点を
重ねる。終盤に入り点の取り合いが続いたゲームだが、終始リードを保った日本が2点差で辛くも逃げ切った。
大会が始まり5連戦の疲れからかDFが機能しない場面も見られたが、選手たちはよく辛抱してくれた。明後日の最終
戦でも日本らしい戦いをし、世界を驚かせるスタイルを貫き通したい。



個人得点  植垣:10点、山田・東江:5点、内海・小山:4点、池辺・子安・小塩:3点、、村田:1点

 

8月7日(木)

 男子9-11位戦  日本 30 (16-11, 14-12) 23 メキシコ
C4位                  B3位
 
戦評
 9-11位順位決定戦に回った日本は、立ち上がり植垣のミドルシュートで先制。対するメキシコは24番のポストプレー
などで得点を重ねるが、日本は山田のミドルシュート、子安の速攻などで一気に6連取をあげメキシコを突き放す。ここ
でメキシコはタイムアウトを請求し、その後は一進一退の攻防が続く。中盤に入り日本にシュートミスが続き20分で3
点差に迫られたところで日本はタイムアウトを請求。その後日本は山田のミドル、小山のサイドシュートなどで再びリー
ドを広げ、終始メキシコに主導権を渡さず前半を6点リードで終える。
 後半に入っても日本は攻撃の手を緩めず、東江のミドルシュート、野村のサイドシュートで着実に得点を積み重ねる。
またDFでもトップDF子安を中心とした3-3DFが機能し、GK加藤のファインセーブなどでメキシコに得点を許さない。
その後、後半12分には9点のリードを奪い、試合を有利に展開する。しかしメキシコも19番の力強いカットインやミドル
シュートなどで必死に食らいつき、25分までに5点差まで詰め寄られる。ここから日本は藤江のミドルシュート、野村の
サイドシュートで連取し、粘るメキシコを再び突き放し30−23で試合終了。GK加藤、サイド野村がコートで躍動し、日
本は今大会初勝利となった。


個人得点  野村・東江:6点、植垣:4点、藤江・子安:3点、小塩・山田・村田:2点、池辺・小山:1点

 

8月6日(水)

女子aグループ 
日本 32 (11-19, 21-19) 38 メキシコ
1勝2敗                1勝2敗
 
戦評
 予選リーグ最終戦は現在2敗のメキシコとの対戦となった試合前に決勝リーグに進むには大事な試合であることを確認し、試合
に臨んだ。ゲーム開始後メキシコのカットインシュートが決まり先制。日本は速攻に持ち込もうとするがミスの連続で相手に逆速攻
を許す。ボールが手につかずミスが続き、攻撃のリズムが取れないまま9−1と点差を広げられる。日本は諸岡のサイドシュート、
山下のポストシュートで追撃するが、相手の強引な1対1に対し、日本は受け身のDFになってしまい、DFの間を突破される。前半
を19対11と8点差をつけられ折り返す。
 後半に入り今大会好調の諸岡のサイドシュート、速攻で追いすがるが、相手の勢いのある攻撃を抑えきれない。後半は得点の
取り合いとなり、結局差を縮められないまま終盤を迎えるが、最後まで相手のセット攻撃を止めることができないまま、38対32で
タイムアップ。
 しかし、この試合のあとの、ロシアーポルトガルの結果2点差でロシアが勝利し、日本、ポルトガル、メキシコが勝ち点2で並び、
得失点差で日本とポルトガルが同点となり、総得点で日本がポルトガルを上回り、グループ2位で決勝リーグに駒を進めた。次は
ブラジルとの1戦となる、大会前のトレーニングマッチで敗れているだけ是が非でも勝利を得るようチーム一丸で戦いたい。

 

個人得点  諸岡:9点、多田・田中:5点、山下:4点、河田・安倍・加藤・川畑:2点、竹下:1点

 
男子Cグループ 
日本 32 (17-15, 15-18) 33 ルーマニア
3敗                   1勝2敗
 
戦評
 立ち上がりから山田、東江のミドルシュートなどが決まり日本ペースでゲームが展開される。DFでは3-3DFで相手11番の
ロングシュートを防ぎリズムを取ってきた日本だが10分過ぎからミスが続きルーマニアに3連取を許し1点差となる。しかし、
そこから植垣、小山の速攻などで3連取し一気に4点差まで突き放したところでルーマニアがタイムアウトを請求。終盤に入
り、一進一退の攻防が続き、日本は山田、東江のミドルシュート、ルーマニアは14番、11番のカットインなどで得点を取り合い、
前半は日本が2点リードで終了。
  後半立ち上がりから日本は藤江のミドルシュート、子安の速攻などでリズムを取りペースをつかむと、一気に5点のリード
を奪う。しかし、そこからルーマニアは22番の力強いカットイン、18番のポストシュートなどで2点差まで詰めよる。日本も小山
のカットインなどで突き放そうとするが、ルーマニアは15番の確実なサイドシュートなどで20分に同点に追いつかれる。ここで
日本はタイムアウトを請求。終盤に入りルーマニアは日本の高いDFに対し、力で押し込みながら大型ポストを利用した攻撃を
多用し、確実に得点を積み重ねる。日本もルーマニア9番や15番の退場でチャンスをつかむも、大事な場面でのミスが続き
1点差での敗戦となった。


個人得点  東江:9点、子安・山田:6点、植垣・小山:3点、内海:2点、藤江・池辺・玉城:1点


 

8月5日(火)

女子aグループ 
日本 32 (20-12, 12-10) 22 ポルトガル
1勝1敗                1勝1敗
 
戦評
 初戦を落とした日本は2戦目の地元ポルトガル戦に強い気持ちで積極的な攻防をすることを徹底して試合に臨んだ。試合は
河田のディスタンスシュートで先制した日本は田中のサイドシュート、諸岡の速攻などで得点を重ねる。対するポルトガルも体格
差を活かしたポストを使って得点し、一進一退の攻防となった。4対4の同点から川畑の速攻をきっかけに日本が5連取し一気に
リードを広げるとポルトガルも執拗にポストにボールを集め対抗した。しかし、日本は高いDFラインで相手にプレッシャーを与える
と、相手のパスミスを速攻に結びつけ更に得点を重ね、前半を20対12と8点差をつけて折り返した。
 後半に入るとポルトガルも更にポストを中心に攻撃を組み立て、ダブルポストで日本の退場を誘い勢いをつける。しかし日本も
好調の田中、諸岡のサイドにボールを集め得点する。一時5点差まで詰め寄られるが茶圓の好セーブで相手の攻撃を遮断すると、
川畑、安倍の両エースが得点を重ね最後は32対22の大差でポルトガル

   

個人得点  諸岡:8点、川畑・田中:6点、河田:4点。多田:3点、安倍:2点、加藤・竹下・永塚:1点
 
男子Cグループ 
日本 26 (12-16, 14-20) 36 ブラジル
2敗                  2勝
 
戦評
 立ち上がりから日本は体格に勝るブラジルに対しオールコートマンツーマンDFを仕掛ける。ブラジルは日本の高いDFを攻める事が
できず、なかなかリズムがつかめない間に、日本は森田のパスカットなどから玉城、内海、子安の速攻などで立ち上がりから日本
ペースでゲームが進む。しかし、16分過ぎに1点差まで詰め寄られると、そこから日本の攻撃が単調になり、一気に5連取され残り
4分で4点差となる。東江の速攻でリズムを取り戻すが、中盤の4連取がひびき4点ビハインドで前半終了。
 後半立ち上がりからノーマークを作るも、相手GKのファインセーブによりリズムのつかめない日本に対し、ブラジルは6番の力強い
ミドルシュートなどで着実に得点を重ねる。日本も、植垣、東江のミドルシュート、速攻で追い上げを見せるものの、追いつける場面
で相手GKにシュートを阻まれ徐々に点差が広がっていく展開となった。終盤植垣、東江のミドルシュート、で追い上げるも、ブラジル
5番、7番の力強いカットイン、ミドルシュートを決められ26−36で敗れた。
 

個人得点  植垣・東江:6点、玉城:4点、子安・内海:3点、池辺・小塩・山田・小山:1点
 

8月4日(月)

女子aグループ 
日本 24 ( 9-15, 16-17) 33 ロシア
1敗                  1勝
 
戦評
 世界学生選手権大会、日本はグループA(ロシア、ポルトガル、メキシコ)の組み合わせ、初戦は強豪ロシアとの1戦であった。
スタート、ロシアのNo15長身バックプレーヤの豪快なディスタンスシュートを皮切りに、日本はすかさず河田の速攻で取り返すと、
ロシアも立て続けにNo8のディスタンスシュートが決まる。日本は堅さからかノーマークシュートミスが続き、それをロシアが速攻で
持ち込み連続得点をあげる。日本も中盤やや固さが取れ、安倍のディスタンス河田のステップシュートなどで食らいつくがロシアの
力強い1対1からポストやサイドへボールが繋がれ、連続失点。後半の最後もロシアが、カットインで得た7mスローをしっかりと決め、
9−16と7点差で折り返した。
 後半両チームとも7mスローでの得点からスタート。日本はDFで山下がロシアの大型ポストを根気よく守るがサイド、ポスト、ディス
タンスと各ポジションでまんべんなく点を重ねていく。日本も河田、安倍の両エースの活躍は見られたが、サイドシュートをことごとく
GKにはじかれ追い上げムードが高まらない。後半の終盤でもテクニカルミスから速攻に持って行かれ、結局33対24の9点差でタイム
アップ。2戦目からは攻撃の得点力のアップが課題となるであろう。

   

個人得点  河田:7点、安倍:6点、川畑:3点、加藤・諸岡:2点、永塚・矢崎・田中・森本:1点
 
男子Cグループ 
日本 31 (14-18, 17-15) 33 スペイン
1敗                  1勝
 
戦評
 立ち上がりパスカットから植垣の速攻で日本が先制。以降も、日本の3−3DFが機能し、植垣、東江の速攻などで、序盤5点のリード
を奪う。しかし、そこから日本にミスが続きスペインの素早い速攻や右サイドなどから連取され、同点に追いつかれる。東江のカットイン
で流れを食い止めるもそこからスペインにスピードとパワーを見せつけられ、終盤に4連取され14−18で前半終了。
  後半立ち上がりから巻き返したい日本だが、シュートミス、イージーミスが続き、スペインに5連取をされ9点差となる。しかし、そこから
日本チームは植垣のディスタンスシュート、小塩、玉城の速攻などで一気に追い上げを見せ5点差まで追い上げる。ここでスペインに7MT
を決められるも、森田、玉城の速攻で3連取をあげる。中盤から一進一退の攻防が続く中、GK岩下のファインセーブや藤江の速攻などで、
ラスト1分1点差まで追い上げたが、残り40秒で左サイドから勝ち越しゴールを決められ試合終了。
 日本の3−3DFが機能し、リードを奪う場面もあったことから、惜しい結果となった。

 

個人得点  植垣・東江:8点、内海:4点、小塩:3点、玉城:2点、藤江・池辺・山田・森田・村田・小山:1点
 

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