<平成14年度 第54回全日本総合ハンドボール選手権大会戦評>

12月10日(火) 第1日目

男子1回戦 第1試合  枇杷島スポーツセンター

日本体育大学 33 (17-12, 16-17) 29 北陸電力     マッチバイザー:楓、レフェリー:小山・佐路

 今大会のオープニングを飾るゲームである。序盤は両者ともにプレーが堅く、決定的局面に持ち込めない展開が続く。6分にあいてミスにつけ込み曽於校で北電が3−1とするが、日体大もすぐさま反撃、10分には3−4と逆転に成功する。12分に、日体大6飯田が退場となるも踏み止まり、1点差の5−4にとどめる。逆に北電6筆吉の警告、8杉山の退場をきっかけに日体大がペースを掴み、12−17と5点差で折り返した。
 後半も思い展開で始まるが6分に日体大6飯田が退場。しかし、日体大GK12浦和の攻守に阻まれ点差を縮められぬ北電に苛立ちが募る。逆に10分に北電9北村の退場、日体大9前田のロングシュートを切っ掛けに、日体大が5連続得点により突き放しに成功。しかし、北電も気を吐き、追い上げるが、4点差にて日体大は逃げ切った。

日体大: 5小田=8点、3柳本=5点、9前田=5点、8宮平=3点、17嘉古田=3点、4河原=2点、6飯田=2点、10渡久川=2点、13地引=2点、11中山=1点
北陸電力: 3神田=7点、8杉山=6点、5桜井=5点、9北村=5点、6筆吉=4点、2手塚=1点、10高岡=1点




男子1回戦 第2試合    枇杷島スポーツセンター

香川クラブ 31 (12-13, 13-12) 29 インテックス21
     マッチバイザー:渡辺、レフェリー:浅野・神谷
          (2-3 延長 4-1)

 開始早々、インテックス13呉のアシストパスと自信の7M、速攻でのシュート、GK16有江の好セーブでインテックスが主導権を掴んだ。一方香川は10分過ぎからベテラン選手のディフェンスがうまくかみ合って、ジワリジワリ追い上げた。しかし、香川の4後藤の退場から連続失点で5点差、香川はタイミングの良いタイムアウトでインテックスのリズムを崩し連続得点で1点差に追いついて前半終了。
 後半いきなり呉の左手のミドルシュートでゲームが展開したが、香川は後藤のポスト、ミドル、速攻とリズム良く攻めてゲームを進めた。インテックスは残り12分のタイムアウトから、呉と15佐久間の速攻、ミドルが決まり追い上げ延長戦へ。
 延長前半は、インテックス9久野のステップシュート中心にリード、後半に入ると香川はベテラン7河合のカットインそして6細谷のポスト、サイドシュートで粘るインテックスを突き放した。

香川クラブ: 3田中=7点、6細谷=7点、8横手=6点、4後藤=3点、5高畠=3点、7河合=3点、2加藤=2点
インテックス21: 13呉=9点、15佐久間=7点、3蔵野=5点、9久野=4点、14崎前=3点、6峰=1点




男子1回戦 第3試合    枇杷島スポーツセンター

HC岡山 30 (12-16, 18-13) 29 筑波大学
     マッチバイザー:山田、レフェリー:永春・安田

 両者ミスが目立つ冴えないスタート。攻守にリズムが生まれつつある筑波大であったが、11分4佐々木が退場となり振り出しに。岡山もリズムは良くないが得点を重ねる。しかし、16分9藤山の得点を緒に筑波大が6連続得点8−13と岡山を突き放す。岡山8林が沈黙を破り3連取を見せるが12−16と4点差で後半へ。
 後半11所にボールを集め、一気に詰め寄る岡山。GK12安井の攻守にも助けられ2点差とする。ここで筑波10岩永の連取により筑波大が復調。しかし、岡山も決して攻守を緩めず1−2点差の攻防が続く。27分に岡山が6小田のフリースローからの得点で同点に追いつき、続いて筑波10岩永が退場となり、29分30秒に6小田のポストシュートにより遂に1点岡山がリードした。その後筑波2仲田により同点に戻したが、終了間際岡山に7Mを与え万事休す。

HC岡山: 10小野=8点、6小田=6点、8林=6点、11所=6点、7外口=4点
筑波大学: 10岩永=8点、7上原=6点、9藤山=6点、6山下=4点、4佐々木=3点、2仲田=1点、12船木=1点




男子1回戦 第4試合    枇杷島スポーツセンター

大同クラブ 29 (14-13, 15- 9) 22 豊田合成
     マッチバイザー:村上、レフェリー:阿部羅・浜野

 開始1分大同クラブ11海江田のサイドシュートで先制したが、すぐさま豊田合成15山田がミドルシュートで返し13分過ぎまでは5−5と互いに譲らないままゲームが進んだ。その後大同クラブは15佐藤や9金子らの速攻で一時は12−6とリードするが、豊田合成も粘りを見せ14−13の1点差として前半を終えた。
 後半立ち上がり大同クラブは積極的なディフェンスでリズムを掴み、10分までに22−14と8点差をつけリードする。大同クラブに退場者が相次いだが、豊田合成は攻撃のリズムをうまく作ることが出来ないまま29−22で試合を終えた。

大同クラブ: 9金子=7点、15佐藤=6点、17阿比留=6点、3酒匂=5点、7阿萬=2点、11海江田=2点、2宇野=1点
豊田合成: 15山田=6点、11木村=4点、14半田=4点、4高間=2点、5橋村=2点、13佐藤=2点、8門野=1点、10中山=1点



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