<第4回 女子世界学生ハンドボール選手権大会 結果>

予選リーグ1日目  予選リーグ2日目  予選リーグ3日目  順位決定戦1日目  順位決定戦2日目 

7月2日(日)  11位−12位決定戦
日本 32 (13-11, 8-10) 31 中国
      (2-2 第一 3-3)
      (3-2 第二 3-3)
戦評
 立ち上がり日本は、バランスの良いコンピネーションプレーが冴え、常に先手を取り村上(北國銀行)のミドル、山田(筑波大)のステップ、太田(筑波大)の速攻などで、2点リードし前半を終了。
 後半に入り10分過ぎから連戦の疲労で動きの鈍った日本ディフェンス陣を、中国は長身者の高い打点からのロングシュートで揺さぶりついに追い上げられて、逆に1点のアヘッドとなった。しかし、その後はGK田中(北國銀行)のファインセーブの連続で、リードされながらも1点差で食らいつき粘りあいとなった。試合終了直前の10秒前、1点をリードされた日本が早船(筑波大)の奇跡的な超ロングシュートで同点に追いつき延長戦に入った。
 この奇跡的なロングシュートで同点に追いつき延長戦に入った日本の金城(武庫川女大)、村上、太田、柴田(東女体大)、森本(筑波大)のディフェンス陣の動きが良くなって、中国の得点を最小限に抑え、第一延長では決着が付かず第二延長に入った。
 第二延長に入っても主導権を握り、勝負処で山田のステップシュートが面白いように決まり、田中の攻守もあって一進一退の展開から抜け出し、第二延長までにもつれ込んだ試合を手中に収め、11位を確保した。
 トータルでは、3勝2敗となって勝ち越しが出来たが、予選リーグ第一戦のチェコ戦の戦績が最後まで響いた今大会であった。ヨーロッパ勢の長身者に馴れ、これからと言うときにて大会が終了したという印象である。山田は、この試合も32点中16点を叩き出して、トータル43点、1試合平均8.6点で今大会の得点王に輝いた。

得点  山田(筑波大) 16点、 村上(北國銀行) 5点、 早船(筑波大) 4点、 橋本(東女体) 3点、 太田(筑波大) 3点、 上町(国士舘) 1点
6月30日(金)16:00− 順位決定戦
日本 26 (13-13, 13-10) 23 アルジェリア(D組3位)
戦評
 日本は、立ち上がりから攻撃の主導権を握りアルジェリアの5−1ディフェンスを崩して、15分経過時点で7−1とリードした。しかし、ゲームメーカー山田(筑波大)に密着マンツーマンを掛けてきて、アルジェリアに攻撃リズムを崩され、その後追い上げられて前半は13−13のイープンで折り返した。
 日本は、後半立ち上がりに早船(筑波大)の切れの良いフェイントからカットインで再度先行。アルジェリアもエースCinaにボールを集めて得点し、一進一退の接戦となった。その後もコンスタントに、太田(筑波大)、中村(武庫川女大)、山田、村上(北國銀行)、橋本(東女体大)が加点すると共に、GK田中(北國銀行)の好セーブ連発もあって、ディフェンス陣も頑張り、アルジェリアの追撃を抑えて26−23で勝利を手中にした。

 得点 太田(筑波大) 5点、 山田(筑波大) 5点、 早船(筑波大)5点、 村上(北國銀行) 3点、 中村(武庫川) 3点、 橋本(東女体) 3点、 徳永(日女体) 1点、 上町(国士舘) 1点
6月28日(火)19:30− 予選リーグ3日目
日本 20 (11- 8, 9-11) 19 スペイン
戦評
 ロシアに大敗したスペインは、27日の試合でチェコに28−21で圧勝して勢いに乗ってきたが、日本は立ち上がり早いパスワークから村上(北國銀行)のカットインでスペインのディフェンスを崩し、山田(筑波大)の3連続得点などでゲームの主導権を握り前半を3点差で折り返した。
 後半の立ち上がりも順調な滑り出しを見せていたが、10分過ぎからスペインのディフェンスの当たりが強くなり、日本はミスを誘発されて同点とされたが、日本のディフェンス陣がスペインのロングシューターに体を張って阻止した。同点で迎えた残り30秒早船(筑波大)のステップシュートが決まった後、残り13秒の時にスペインの速攻が出て、あわや引き分けと思われたとき、橋本(東女体大)の好守備で阻止し逃げ切った。
予選リーグC組順位
 1位 ロシア   3勝
 2位 スペイン  1勝2敗 得点=70点  失点=72点  得失点差=− 2点
 3位 チェコ    1勝2敗 得点=65点  失点=74点  得失点差=− 9点
 4位 日本    1勝2敗  得点=55点  失点=70点  得失点差=−15点

日本は残念ながら得失点差で4位となり、順位決定戦へ回ることとなった。
不参加国が出たため、当初の順位決定戦の対戦カードが変更し、D組3位と対戦する。
6月27日(月)19:30− 予選リーグ2日目
日本 22 ( 9-13, 13-14) 27 ロシア
戦評
 前日のスペイン戦で圧倒的なチーム力を見せたロシアは、立ち上がりから日本を上回るスピード豊かなゲーム展開を見せて、連続加点して一気に引き離した。日本はやっと、12分過ぎからロシアの攻撃に馴れてディフェンス陣が機能し始め、ロシアの長身フローターのロングシュートやポスト攻撃を封じると共に、オフェンス陣も山田(筑波大)、太田(筑波大)、村上(北國銀行)らが速いテンポからの展開でカットインを中心とした攻撃で良く粘り、何とか4点差を保って折り返した。
 後半に入っても、GK田中(北國銀行)の攻守や、柴田(東女体大)、金城(武庫川女子大)らのディフェンス陣も頑張り、途中何度か引き離されようとした時に、山田のカットイン、橋本(東女体大)のミドルなどで良く踏ん張り、頑張ったものの、立ち上がりの失点が大きな負担となり、善戦はしたもののトータル22−27でロシアに敗れた。

  得点  山田(筑波大)10点、 村上(北國銀行)3点、 早船(筑波大)3点、 太田(筑波大)3点、 橋本(東女体)2点、 中村(武庫川女大) 1点
6月26日(日)18:30− 予選リーグ1日目
日本 13 (10-10, 3-13) 23 チェコ
戦評
 大会オープニングセレモニー後の第1試合であったためか、精神面やコンディショニングの硬さが見られ、開始早々からペナルティー、ポストプレーなどで2連取された。
 10分過ぎから本来のプレイが見られるようになり、早いボール回し(パスワーク)から、早船(筑波大)のカットイン、山田(筑波大)のミドル、速攻で追い上げるものの常にチェコに先手を取られて、それを追う展開となり、その後は一進一退で経過し、結局前半は10−10で終了。
 後半立ち上がりのパスミスなどイージーなミスが続き、そこをつかれて失点を重ね、そのうちオフェンスのみでなくディフェンスのリズムも崩れて、一方的な展開となり、13−23の大差で敗れた。第3回大会の1点差負けの雪辱を晴らすことが出来なかった。

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